東六郷・東部かあちゃん'ず
Food and Smile!の皆さんとコロナ禍でも何か一緒にできることはないだろうか…と考えていた時に、もう一つ思いとしてあったのは、「若い人たちに東日本大震災の教訓をどのようにつないでいけるだろうか」ということでした。色々な思いを抱えて仙台市社会福祉協議会若林区事務所に相談に伺った際にご紹介いただいたのが、東六郷・東部かあちゃん'ずのみなさんでした。
かあちゃん'ずの皆さんには、Food and Smile!の皆さんと一緒に、東日本大震災後の食事についてお話を伺うところからはじまりました。2023・2024年カレンダーの製作においては、Food and Smile!が考案したレシピを試食いただき感想やアイディアをいただいてきましたが、2025年カレンダーには、かあちゃん'ずの皆さんが考案したレシピを掲載させていただくこととなりました!
かあちゃん'ずらしさが詰まった、とってもおいしく簡単に作れるレシピです。
ぜひ皆さんチャレンジしてみてください★
東六郷・東部かあちゃん'ずのみなさんにお聞きしました!
○東六郷・東部かあちゃん'ずについて
東日本大震災の被害が大きかった東六郷・東部(仙台市若林区)。ふるさとを盛り上げるため地域に協力し、元気に活動しています。
○みやぎ発防災レシピカレンダー2025のレシピはどのように考案されましたか?
最初に「3月にかあちゃん'ずのレシピを掲載できたら」と聞いていたので、野菜を育てているメンバーが多いため、3月の野菜といえば…と考えることから始まりました。
そして、東日本大震災の時に食事づくりで苦労したこと、あたたかい食事に心も温まったことを思い出しながら、ポリ袋クッキングで簡単に作れるもの、そしてひと工夫を加えてオリジナリティのあるレシピを考えよう!ということで、アイディアを出し合っていきました。
○みやぎ発防災レシピカレンダー2025の製作において印象に残っていること
レシピのアイディアが出てからは、何度も試作を重ねました。
「焼かない!スパニッシュオムレツ」は、じゃがりこをお湯でもどす際の、ベストなお湯の量を探るのに試行錯誤しました。
「仙台みそでつくる かんたん五平餅風」(2025年カレンダー3月掲載)のレシピを思いついたのは、震災後、ボランティアに来ていた県外の高校生と一緒に五平餅づくりをした時のことを思い出したのがきっかけです。
こうしたさまざまな経験から考えたレシピが完成した時はとても嬉しかったです。
○カレンダーに関心を寄せてくださったみなさんへのメッセージ
東日本大震災当時の避難所生活を思い起こし、学生にその経験やアイディアを伝えながら、一緒に活動することができました。災害はいつ自分の身に起こるかわかりません。その備えの一つのアイテムとして、このカレンダーを活用いただけたらと思います。
カレンダー未掲載☆東六郷・東部かあちゃん'ず考案レシピ
「焼かない!スパニッシュオムレツ」
湯せんでできる焼かないオムレツです。
ポリ袋でとにかく簡 単!具は何でも好きなものでOK。
小松菜はあく抜きいらずでそのまま使用できるためオススメです♪
じゃがりこが味の決め手になります!
材料(2人分)
じゃがりこ(サラダ味)1個、ベーコン2枚、小松菜1束、とろけるスライスチーズ2枚、卵2個
作り方(所要時間・約40分)
❶じゃがりこの長さより少し少なめにお湯を入れ、ふやけてきたらよく混ぜる。
❷ベーコン、小松菜、とろけるチーズを1センチ程度に切る。
❸すべての材料をポリ袋に入れ、袋の外からよく揉み込み、空気をしっかり抜いて袋の口を結ぶ。
❹③を湯せんする。
❺20分後なべから取り出し、新聞紙で15分包む。余熱で火を通したらできあがり。
ポリ袋クッキングのポイント
★耐熱温度の高い「高密度ポリエチレン(半透明のもの)」の食品用袋を使いましょう。パッケージに「湯せん調理可」と書かれているものの使用がおすすめです。
★火力は鍋底からポコポコと泡が出る状態をキープします。
★ポリ袋が鍋底や鍋肌につかないように注意しましょう。袋が溶ける場合があります。
★熱が全体に通るように、時々ポリ袋をひっくり返してください。
★お湯の量は鍋の2/3程度。加熱中に減ってきたら熱湯を追加して、一定の量を保つようにしてください。